【介護報酬改定】通所リハ、基本報酬の設計を見直し 厚労省提案 大規模型の体制・取り組みなど評価

  2023/10/31
         

《 社保審・介護給付費分科会|10月26日撮影 》



来年度の介護報酬改定に向けた協議を重ねている審議会(社会保障審議会・介護給付費分科会)で10月26日、厚生労働省は通所リハビリテーションを俎上に載せた。【Joint編集部】

基本報酬の設計の考え方を改めることを提案。現行の規模別の評価について、質の高いサービスを提供する事業所ではスケールメリットが十分にきかない実態があることを踏まえ、大規模型を一部見直してはどうかとした。

現行、通所リハの基本報酬は“事業所の規模別”と“サービスの時間区分別”に設定されている。規模別は大規模ほど単位数が低くなる仕組み。

厚労省は会合で、「大規模型であっても、体制を整えて個々の利用者のニーズに応じたリハを行う事業所などは、必ずしもスケールメリットが働かない」と説明。大規模型の基本報酬を再考し、事業所の規模のみに着目した一律の評価を改める意向を示した。

具体策はこれから詰めていく。関係者は会合後、現時点で想定している見直しのイメージについて、「大規模型の中にも体制が厚いところと必ずしもそうでないところがある。例えば体制が厚い事業所、一定の要件を満たす事業所などの減算を軽くする」との案を説明した。

厚労省は今後、現場の関係者の意見を聞きながら丁寧に検討を進めて年内にも大枠の方針を固めるとしている。

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"介護ニュースJoint引用"