「訪問介護の魅力発信を」 ヘルパー協議会ら、審議会で人材確保へ要請

  2023/0929
         

《 社保審・介護給付費分科会|9月27日 》



来年度の介護報酬改定を議論している国の審議会が関係者の意見を聞くために実施した27日のヒアリング? 。深刻な人材不足に直面している訪問介護の担い手でつくる団体は、思い切った基本報酬の引き上げや処遇改善の実現などとあわせて「魅力発信」を相次いで求めた。【Joint編集部】

「人材不足の原因の1つに、介護を志す人の訪問介護との接点の少なさがある」

全国社会福祉協議会の全国ホームヘルパー協議会は、介護職の中でも特にヘルパーの不足が際立っていることなどを念頭にこう指摘。「訪問介護の仕事のやりがいや魅力を正しく伝える機会を設けるために、初任者研修などの実習での訪問介護サービス同行訪問の必須化を」と提言した。

また日本ホームヘルパー協会も、「初任者研修は施設・在宅を問わず、基本的な介護業務を担えることを目的としてカリキュラムが組まれているが、訪問介護の魅力に触れる機会がない状況」と問題を提起。「訪問介護には、個々の利用者宅の環境に応じた介護の提供や、緊急時など突発的な事案に個人で的確に対応しなければならない、という特徴もある。ヘルパーの魅力に触れ、人材育成の強化につなげるために、研修講師の要件に在宅サービスの実務経験があることを追加して欲しい」と要請した。

あわせて、「訪問介護の内容を例えば学校教育に組み込むなど、より一層の魅力発信を」と提案した。

※当記事は掲載日時点の情報です。

                      

"介護ニュースJoint引用"